インデックス1 お米のカロリー


○ ごはんにはどんな栄養素があるの?

ごはんは、エネルギーのもとになる糖質(炭水化物)と、体内で合成できない必須アミノ酸(タンパク質)をバランス良く含む、食事のかなめとなる食べ物です

○ ごはんは太りにくいたべもの
お米に含まれる糖質は優先的にエネルギーとして消費されるので、太る原因とはなりません。お米に水をたっぷり吸わせて炊き上げるごはんは、量のわりにはエネルギーが低く、ダイエットに効果的です

○ ごはんで肥満予防を
ごはんは粒状で食べるため粉状の物より消化しにくく、腹持ちが良く、インスリンの分泌をあまり刺激しないので、肥満や糖尿病の予防に有効です。

○ ごはんで高血圧、高脂血症や心臓病を予防しよう
ごはんは塩分やコレステロールを含んでいないので、高血圧、高脂血症や、心臓病の予防に有効です。

○ ごはんで便秘や大腸がんを予防しよう
ごはんは、整腸作用を持つ食物繊維と同様の働きをする難消化性デンプン(レジスタントスターチ)を含み、便秘や大腸がんの予防に有効です


知っておきたい豆知識
日本人の体型は、はっきり言って、欧米人に比較して胴長短足です。
これには、実は日本人が昔からお米を食べて来た事と、とても深い関係があると言ったら信じますか?
お米は、どちらかと言うと、腹持ち(体内に留まっている時間)の良い食べ物で、消化しにくいダイエット食です。
そのため、ごはんと言う、消化しにくい食物をうまく消化するために、日本人の腸の長さが欧米人から比べ約2mも長く進化しました。
そのため、それを収納する胴が大きくなり、結果:胴長の体型になりました。
これは、あくまでも進化なのです。なにも恥じることはまったくありません。
しかも、今更、欧米食にしても手遅れです。胴短長足には退化してくれません。
問題は、米食に適した日本人の腸の長さで、消化の速いパン食やメン食にしたらどうなるか?
結果:腸の途中で消化しきってしまい、消化のバランスが崩れ便秘の原因になります。日本人の進化した腸の入り口から出口まで、丁度うまく消化してくれるのはお米だけなのです。
朝、昼、晩、三食すべてお米にしてみれば、あなたも、日本人の進化の歴史の重みを体験することでしょう。


インデックス2 お米は、乾燥食品です。美味しく炊くには、米粒全体に充分水を吸わせる工程が必要です。新米時は30分以上、
乾燥が進む半年を過ぎたあたりからは次第に2時間〜10時間(2時間以上は芯まで水が浸透して飽和状態)を
心掛けましょう。
米粒全体に均等に水を含ませて炊くと、””もっちり””した美味しいごはんが炊けます。

お米は、保存日数が多くなるにつれて、どうしても次第に硬くなっていきます。

これを炊く前に新米の状態に近づけるのが、ひやかし時間を設けるということです。

ひやかし時間が不足したまま炊くと、残念ながら、ご飯がパサパサして、味気ない食感になてしまいます。

ひやかし時間を充分(2時間以上)とって炊いたごはんは、つやも違います。

さらに、炊き上がり「ピッピッピッ」と鳴ったら、すぐにかき混ぜ、お米の表面を空気に触れさせ、表面が解ける
のを、防止します。

これで完璧です!!

ごはんを美味しく炊く要素(特に5つの要素を上げてみました)

@出来るだけ火力の強い釜で炊く
A水にこだわってみる
B釜の容量に適した量を炊く(炊飯規定量の8割程度が良い ex.1升炊きの場合8合)
C適正な゛ヒヤカシ時間゛をとる
D炊き方の工夫
    @以外は、工夫次第で美味しいごはんに仕上がります。



○出来るだけ火力の強い釜で炊く   
飯盒(ハンゴウ)のごはんが美味しいのは、ハンゴウごと火の中にくべて、四方八方から火が直接当たるからです。昔、かまどに乗せたお釜の底が丸かったのは、出来るだけ火の当たり面を多くしようとする知恵でしたかまどが姿を消した家庭で、一番火力が得られるのは現在では、ガス釜です。電気釜がいくら進化したとは言え炊き上がりの本質が違うようです。
電気釜は、出来るだけ、お釜全体に熱を伝える工夫として、IH(イグニッション ヒーター)、光、熱風、圧力式、厚釜が考案され、単なるニクロム線による電熱式から、大きく様変わりしています。要するに、強い火力で一気に炊き上げるのが、美味しく炊くポイントです

○水にこだわってみる
料理の基本は水です。お米を炊く事も例外ではありません。飲んで美味しい水は、料理の素材を引き立てます。PHは弱アルカリ、ミネラル分を豊富に含んだ水が理想です。

○釜の容量に適した量を炊く
お使いの釜が一升炊きの釜なら8合、5合炊きなら4合と言う具合に、お釜の容量の8割程度で炊くのが最適です。
米の対流具合や釜の能力を最大限引き出せる割合が8割前後に設定されています。

○適切な゛ヒヤカシ時間゛をとる
お米は乾燥食品です。常温で、お米の芯まで水が浸透するには2時間掛かると言われています。
ごはんを美味しく炊くには、米粒の表面を如何に壊さずに炊き上げるかが問題です。
お米の表面と芯を均等にやわらかく炊き上げるには、お米を研いでからスイッチを入れる時間(ヒヤカシ時間)を2時間以上とるのが理想です。
ヒヤカシ時間を充分にとらずに炊くとどうなるか?研いですぐにスイッチを入れた状態では、芯は水が浸透していないので生、表面は少し水を 吸った状態から熱が加わり、先に表面だけが炊き上がり、後から芯の部分が炊き上がった頃には、表面は炊き過ぎでグシャグシャです。
せっかくの美味しい層が破壊され、中のでんぷん質が出てしまい、パサパサと味気ないごはんになってしまいます。
新米の頃は、お米が柔らかいので、ヒヤカシ時間を30分、1年を通じて、徐々に長くしていくのがコツです。
2時間を越えると飽和状態となり、夏の間の水が変質するような時期を除けば、一晩ヒヤカシ、朝スイッチを入れてもかまいません。電気釜なら、タイマー機能をフル活用しましょう。

     
○炊き方の工夫
同じお米、同じ釜、同じ量を炊いても、毎日味が違います。
それは、お米を研いでから食べるまでの工程(研ぎ方、ヒヤカシ時間、水温、炊き上がってからの処理)に原因があります。




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